‘正気’とは?‘狂気’とは? 映画「精神」を見た・・・
9月22日(火)
シルバーウイークとやらも終盤、20日から連休をいただいておるが、久しぶりに仕事のことをまったく気にしない連休となっている。
なぜだろう・・・仕事は山のように残してある。だけど以前のように‘休む’ことに抵抗を感じなくなった。
今の職場に転職して19年目、この職種に配属されてから今年で14年目になる。
思えばボクは、この職種になってから14年間、‘休む’ということに罪悪感を感じていたように思う。こんなに仕事があるのに休んでいていいのだろうか、ボクのような立場のものが休んでいていいのだろうか、他の人はがんばっているのにボクだけ休んでいいのだろうか・・・
これがよくない!
ここ2年前くらいから、休むときは堂々と休もうと思うようにした。そしてようやく最近、仕事が残っていようが、他の人が仕事に出ていようが、気にならなくなってきた。
これはいいことだろう? いや、絶対いいことだ。
というわけで、今日、ドキュメンタリー映画「精神」を見てきた。
当然こんな映画、地元の映画館ではやらない。富山市にあるフォルツア総曲輪という、こんな映画ばっかりを集めてやる映画館で19日から一週間上映されている。この連休中に行きたいと思っていた。
しかし、この映画もすごい!
監督は想田和弘さん。前作があの「選挙」だ。この「精神」は第2作目だが、前作の「選挙」同様、音楽もナレーションもテロップも一切なし。さらにすごいのは手帳を持つ精神障害者を撮ってるのに顔にモザイクは一切なし!監督自身は‘観察映画’と表現しているが、精神障害を持つ患者たちのありのままの姿と心の叫びをリアルに鮮烈に写し出している。
だけど、監督の撮影のスタンスというか監督の眼差しは、被写体である精神障害者の人々に徹底的に共感していることがよくわかり、ボクは映像からあふれ出る温かさを感じて涙が出そうになった。
人を正常とか異常とかに分けることなんてできないというか、ほとんどのひとがそうだろうけど少なくともボク自身は間違いなくその中間領域にいて、きっかけ一つでどちらにでも転ぶ位置にいる。もし中間点があるとしたら現時点で少なくともボクは中間点にはいない。ボクはあの人たちと同じ側のほうに傾いていると思う。あの人たちの心はボクの心の中にもいる・・・ 映画を見てそう感じた。
またこの映画でよかったのは、障害者自立支援法のこともしっかり問題提起していることだ。
この映画は、福祉に携わる者は間違いなく見ないといけないが、自分は‘健常者’だと思っている人、障害者に対し偏見を持っている人こそ見るべきだ。
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